2012年5月31日木曜日

Adobe Camera Raw7.1リリース。ようやくX-Pro1のRawファイルが現像可能に。


もうタイトルのまんまなんですが、本日公開されたAdobe Camera Raw7.1アップデートにより、ようやくAdobe製品からのX-Pro1のRawファイル現像が可能になりました。ダウンロードはWindows版Mac版があります。Adobe Update経由でもいけるはずです。これまでほぼほぼSILKYPIXしか選択肢がなかった状況からようやく大手のRaw現像ソフトが使えるようになったという感じですね。ここら辺はX-Pro1の唯一無二の特殊な撮像素子によるところが大きかったのではないかと勝手に想像していますがはてさて…。

とりあえずRaw現像ソフトを使ったことがない、持っていなかったという人はAdobe Lightroom 4あたりを購入してみるのもいいかもしれませんね。そこまで高くないですし。せっかくのX-Pro1の高画質を活かすにはRawで撮影するのが一番ですから。

あとはAppleのデジタルカメラRAW互換アップデートを待つばかりですが…いつになったら対応してくれるんでしょ。

2012年5月29日火曜日

X-Pro1用「フジフイルム Mマウントアダプター」6月に発売決定

4月発売の予定があれよあれよと言う間に6月発売になってしまいましたが、ようやくXマウント専用「フジフイルム Mマウントアダプター」が発表になりました。もうKiponやmetabonesからもXマウント用Mマウントアダプタが出てる状態でわざわざ純正のアダプタを買う必要があるのか、と言う話になりますが、なかなか富士フィルムは考えてます。

このアダプタの物理的な特徴は
1. ファンクションキーがついている
2. Xマウント側に電子接点がついている
この2点です。

ファンクションキーがついてるマウントアダプタというのは今までなかった発想でなかなか便利な感じがしますが、どちらかというと重要なのは電子接点の方です。マウントアダプタをX-Pro1を装着すると自動でレンズ無しリレーズモードがONになり "これにより撮影メニューの「マウントアダプター設定」で、レンズごとに画質補正条件を登録することが可能になります" とのこと。ファームウェアver1.1から湾曲収差補正、周辺光量補正、色シェーディング補正のパラメーターが焦点距離別に6本分の設定が可能。レンズの癖も味のうち、ですがかなり細かく補正が可能なのはデジタル時代の恩恵ですね。

さて、気になるのはお値段ですが実勢価格は2万5000円ほどになりそうとの事。メカニカルな機構があるとはいえマウントアダプタとしてはなかなか強気な価格な気もしますが、ここで問題になるのは先ほどのレンズ別補正機能がこのマウントアダプタを装着していないと解放されないのかどうか?です。マウントアダプタの装着に関わらず設定が変更できるならば他社製のマウントアダプタを使っても問題ないわけですが、もし仮にこのアダプタを装着時にしかその機能が使えないのならば…これは実際の試用レポートを待ちたいところです。

そしてどMマウントレンズが実際に装着できるか、ですがこちらのページで確認できます。マウントアダプタにはプラスチック製の装着確認ゲージがついてくるのでそれを使って装着できるかを念のため確認しましょう。最終的には自己責任、ということですね。


Amazonでは既に予約がスタートしています。Mマウントレンズをたっぷりお持ちの方はお早めにどうぞ。

2012年4月19日木曜日

X-Pro1 + CONTAX Planar T* 45mm F2で撮ってみる


撮影地は渋谷&more。KiponのGマウントアダプタ使用、CONTAX Gレンズをお借りしてのGマウントアダプターのテスト第三弾、CONTAX Planar T* 45mm F2であります。いちおうこれが最後です。メジャーなGマウントレンズはあと35mmがありますが、最近はやや入手が困難になってますね。ブラックならなおの事…。




 FUJIFILM X-Pro1 + CONTAX Planar T* 45mm F2

さすが王道のPlanar 45mm。X-Pro1で使うと35mm換算で72mmとやや中望遠寄りになるものの、ハッとするようなコントラストと発色はこれぞカールツァイス。ザ・ポートレートレンズとして使いたいですね。ただ個人的にはけっこうピント合わせが辛かったです。ちょっと慣れが必要ですね。

X-Pro1では背面のダイヤルを押し込む事によってフォーカスポイントが拡大表示されるので積極的に使って行きましょう。撮影の流れとしては構図決める→フォーカス拡大→半押し→改めて構図確認→シャッター切る、という感じ。しかしGレンズとX-Pro1の組み合わせは本当にかっこいい。持ち歩いていて誇らしくなる組み合わせです。

とりあえず僕はちょっとずつブラックカラーのGレンズを集めて行こうかなと思ってます。さてマウントアダプタ遊び、やっぱり次はMマウントでしょうか…!?

2012年4月15日日曜日

X-Pro1 + CONTAX Sonnar T* 90mm F2.8で撮ってみる


撮影地は新宿です。CONTAX Gレンズをお借りしてのGマウントアダプターのテスト第二弾、今回はCONTAX Sonnar T* 90mm F2.8です。CONTAX Gレンズにおいて最長になる焦点距離、35mm換算で144mm、町中で使えるちょっとエロい中望遠、といったところでありましょうか。




FUJIFILM X-Pro1 + CONTAX Sonnar T* 90mm F2.8

高コントラストの絵がシャープに立ち上がってくる感覚は90mmならではやはり一番問題になるのはピント合わせですが、個人的には45mmのほうがなんか合わせずらかったんですよね…(僕がなれてないだけという話も…)。ただX-Pro1は手ぶれ補正は実装されてないですから90mmは特にぶれないように最新の注意を払わないといけませんね。

Sonnar 90mmは中古カメラ店でもGレンズの中では一番安価に取り扱われているのでとりあえずGマウントアダプタと一緒に買って最初に試してみるレンズとしてはいいんじゃないかと。いまのところ純正のXマウントレンズにもこのレンジのレンズはないですし。

2012年4月12日木曜日

X-Pro1 + CONTAX Biogon T* 28mm F2.8で撮ってみる



憧れのCONTAX Gレンズを3本お借りました。28mm、45mm、90mmの3本です。せっかくですので一通り使ってみたレポートを順番に掲載する予定です。まずは28mmから。





FUJIFILM X-Pro1 + CONTAX Biogon T* 28mm F2.8

撮影地は中野。全体的にややアンダーになってしまいましたが、当たればシャープ、こってりとした色、噂に聞くCONTAX Gレンズのそれであります。FILMモードはVelviaで撮っているのでなおの事ですね。35mm換算で焦点距離45mm程度でしょうか。やや広角寄りの標準域、さらにF2.8と明るめなので使いやすく感じました。ただ広角レンズのつもりで装着してしまうと画角の狭さにがっかりしてしまうかも…。ただマウントアダプタをかませてもまだコンパクトなサイズなのはいいですね。

以前紹介したKiponのXマウント→Gマウントを利用しての装着ですが、実は既にマウント側の爪が削られた状態のものを借りたのでX-Pro1と干渉があるかチェックする事はできませんでした。チェックして結局ボディやられちゃったら意味ないですが…。調べたらNEXよりは余裕があるのでぶつからない…かも。

2012.4.15追記:
Google+経由で爪を削らなくても装着できましたよ!というご報告を頂きました。ありがとうございます!これで貴重なブラックレンズでも削らず存分に使えそう。

Gマウントレンズ用マウントアダプタはAmazonでも取り扱いが始まりましたね。Gレンズをお持ちの方はとりあえずポチっておきましょう。

2012年4月1日日曜日

KIPON Xマウント→CONTAX Gマウントアダプタ買いました。


ミラーレスカメラといえばマウント交換遊びでしょ!! ということで予告した通りXマウントとCONTAX Gマウントを交換するKIPON製コンタックスGマウントレンズー Xマウントアダプター(長い!)を購入しました。最近はマウントアダプタといえばKIPONでしょうが中国製なので合うか合わないかやってみなけりゃわからないと。まあGマウントなら他社ミラーレスでも使えますから潰しもきくでしょうし。

で、実際にGマウントのどのレンズが対応しているのかという話ですが、焦点工房さんのページによると「G28/2.8、G35/2、G45/2、G90/F2.8、G21/2.8にも対応可」とのこと。G28mmはまだしもG21mmいけるのはちょっとびっくりですがマウント側の爪を切ったりしなきゃいけなさそうな気はぷんぷんにするので継続して情報収集を続けた方が良さそうです。Gマウントレンズの種類に関してはWikipediaでも見ていただければ。

CONTAX Gは僕が高校生の頃からのあこがれのカメラなので、こうやってあこがれのレンズが最新のデジタルカメラ(しかもCONTAX Gの面影があるFUJIFILM X-Pro1で!!)使えるというのは、なんともありがたい話であります。さて、じゃあ実際にレンズを付けてみないとね、という話ですがまだ手元に肝心のGレンズがないので試用レビューは後日。ご存知の方も多いと思いますが、Gレンズは中古市場で出回っている本数も多く手に入れるのはそんなに難しくないレンズです。でクローム(シルバー)とブラックの2種類のカラーがそれぞれあるんですが、ブラックの方が極端に数が少なくて値段も高い。でもX-Pro1に付けるならブラックじゃないと駄目じゃない!? ということで市場をじっと見つめる日々が続いております。

【買えない】グローブトロッターとX-Pro1のコラボセット



僕の友人が大好きな鞄のブランド、グローブトロッターとX-Pro1がコラボ。X-Pro1本体と18/35/60mmのレンズ、フード、フィルター、ストロボとすべてが収納できる専用ケースがついてお値段5695ポンド(およそ74.8万円)。 Engadgetも言う通りこれくらいのお金がポンと出せる人だったらLeica M9買うでしょ、って気がしないでもないわけで。レンズ沼の住人だったら全額レンズに投入でしょうし。

ロンドンのHarrodsにて12ケース限定販売っていう事らしいですが…でも専用ケースって夢があって僕は好きです。とりあえず普通のグローブトロッターのケースにウレタン入れて自分で作る手もあります。

ちなみに僕が使っているカメラバッグはIncaseのAri Marcopoulos Camera Bagなんですがその話はまた後日。

2012年3月29日木曜日

X-Pro1にぴったりなクリップオンフラッシュ EF-X20


今時のミラーレスにあってストロボ無し、というX-Pro1にようやく外付けストロボ「クリップオンフラッシュ EF-X20」が登場します。ここまでデザインにこだわったX-Pro1ですからストロボのデザインも凝ってます。100gのコンパクトな本体に、操作系はざわざわ金属削りだしのダイアル。ガイドナンバーは20、内蔵の拡散板を使うと12。電池は単四2本利用。

3月31日発売、価格.comによると概ね18,000円程度。ストロボはそんなに使わないんですがファッションでつけても楽しいなと思わせる一品です。

iPadは最強の写真ビュアー。iPadとX-Pro1を接続する時は必ずUSBで。

FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0
新しいiPad、本当に画面がきれいです。ぜひ拡大して見てみてください。写真と文字の表示はiPad 2より格段に進化しました(まあ今までも十分にきれいではあったんですが)。X-Pro1の高画質を堪能するにはぴったりです。iPhoto for iPadを使って家で寝転がりながら写真をセレクトするのもまた一興。


iPadはApple iPad Camera Connection Kitを使えばデジカメの画像を取り込む事もできます。出先での画像の確認や取り込み、はたまたメールでで画像を送信したり、Twitterで画像付きつぶやきをしたり、いろいろと便利です。Apple iPad Camera Connection KitにはSDカードリーダーとUSBコネクタの2つのタイプのコネクタが同梱されていますが、ここで注意してほしいのがX-Pro1の写真をSDカードリーダー経由で転送してはいけません。なぜかiPadに接続したSDカードをX-Pro1に再度挿入して電源を入れるとフリーズ(に近い現象)が起こります。SDカードをフォーマットしたりフォルダから削除しない限り復旧しないので、出先でこの状態になったら元に戻す事は難しいです。本当に注意してください

他社製デジカメならこんなことは起こらないんですが、FUJIFILM X100でもほぼ同様の現象が確認されているらしいのでここはAppleに、というよりは富士フィルムにがんばってもらいたいところです。カメラと一緒に新しいiPadとApple iPad Camera Connection Kit(のUSB接続のほう)と短いUSBケーブルを持ち歩いてはいかがでしょうか。

2012年3月27日火曜日

X-Pro1に何故か搭載されている「マクロモード」の秘密


FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0

今回の写真は暗い暗いクラブで。高感度特性も確認していただければ。

コンパクトデジカメと一眼レフデジカメ、両方使ったことのある人はわかると思うんですが、多くのコンパクトカメラには「マクロモード」という機能がありますね。近接撮影用の、チューリップのマークのやつ。一方で一眼レフカメラにマクロモードがあることは基本的にないと思います。ところがX-Pro1は何故かマクロモードがあるんです。しかも60mmマクロレンズを利用する、しないに関わらず利用することになるのです。理由は(おそらくですが)前回説明した2つのファインダーにあります。

光学ファインダーは撮影する像とは別の像を見ることになります。単純に言うとズレた像です。撮影対象が遠くの風景の時ならズレ(パララックス)が少なくなるわけですが、これが被写体に近づけば近づくほどズレが大きくなる。ということでX-Pro1の光学ファインダーでマクロ撮影なんて到底できないわけです。事実上電子ファインダーじゃないと何撮ってるんだかわかんない状況になっちゃう。なのでX-Pro1ではマクロモードに切り替えると強制的に電子ファインダーに切り替わるよう "気を利かせて" くれます。この時強引に光学ファインダー切り替えることはできません。ま "仕様" ということですな。

なのでマクロ撮影をする必要があるシーンではモードの切り替えを意識しておく必要があります。常時電子ファインダーを使う人は最初からマクロモードにしておくのも手です。

ちなみに今時のカメラらしくマニュアルフォーカス時にはフォーカス部分の拡大機能があります(背面ダイヤル押し込みで切り替え)。マウントアダプタでマニュアルレンズを使うときも安心です。

2012年3月22日木曜日

OVF、EVF、二つのファインダー



FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0

X-Pro1と言えばX100からさらに進化した「ハイブリッドマルチビューファインダー」でしょう。光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を、カメラの全面にあるトリガーで切り替える事ができます。

これが一長一短で、OVFはまさに「見たままの風景」が見えるわけですがパララックスが生じます。要するに見たままでは撮れない。なのでブライトフレームがオーバーレイ表示されて「ここが切り取られますよ」ということがちゃんと解る仕組みになっています。また装着したレンズの焦点距離に合わせて光学倍率が変わる仕組みが入っているので焦点距離が長いレンズをつけてもちっちゃい的を狙うような真似をしなくて済むわけです。ここら辺にX-Pro1の気合いの半分くらいは入ってるんじゃないかと予想。

そしてEVFは仕上がりがそのまま見えるのでフレーミングが非常に楽、な反面どうしても液晶表示なのでなにかと起動しかりフレームレートしかりが「遅れてしまう」。それに液晶を覗いている以上気持ちよさではOVFには敵いませんね。ちなみにこのEVF、スペック上ではX100と変わらないですが、僕が見た限りではX-Pro1の方がレスポンス、画質含めだいぶ良くなっているように感じました。まあくまで個人の感想ですのであしからず。

時代の流れからいってEVFが主流ですし、EVFが進化すればOVFと変わらないスピードとクオリティのものも出てくるでしょうが、OVFの開放感にはなかなかおいつかないのではないかなと思います。今回渋谷でスナップ写真を撮ってみましたがこういう時こそOVFのスピード感がありがたく感じるものです。

2012年3月20日火曜日

ブログ始めます。


今FUJIFILM X-Pro1を選ぶ人にはそれなりの理由があると思います。

性能で考えれば5D MarkIIIは(少し高いけど)それはそれは申し分ないし、NikonにもD800というこれまた優れたフルサイズ機がある。フルサイズの画質はすばらしいがやはりボディサイズが…という人にはこれまたすばらしいNEX-7というカメラがあります。やや高画素すぎる感もありますが静止画・動画含めた撮影機能、操作性は現在リリースされているミラーレスカメラでも屈指のものです。またOM-DことE-M5があります。これもまたよくできていて、グリップをつけても十分コンパクトというのは小型ミラーレス機だけの特権でありましょう。

世界にはこれだけ優れたカメラがあります。ミラーレスで比べれば価格とスペックを見比べれば圧倒的にNEX-7の方が "いいカメラ" と言ってしまってもいいでしょう。それでもなぜX-Pro1を選ぶのか。

一言で言えばX-Pro1のほうが楽しいからではないでしょうか。今日日早々お見かけしない絞りリング、露出補正ダイヤルの感触、静かながらしっかりと主張のあるシャッター音、そしてOVFとEVF…オールドファッションを楽しむ懐古主義者のようだと言われるかもしれませんが、使っているうちにそれとは違う感情が芽生えている事に気がつくはずです。iPhoneで十分きれいな写真が撮れちゃう時代に、ちょっと楽しく写真が撮れるならそれの方がいいじゃないですか。もちろん画質も折り紙付きだし。

そんなわけでこのブログではX-Pro1の使用感、Xマウントに関する関連情報、そしてもちろん日常の写真(!)を通じて皆さんにお伝えしつつ、自分もX-Pro1の魅力を再認識しちゃおう、というつもりで続けていこうともいます。

FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0