2012年3月22日木曜日

OVF、EVF、二つのファインダー



FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0

X-Pro1と言えばX100からさらに進化した「ハイブリッドマルチビューファインダー」でしょう。光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を、カメラの全面にあるトリガーで切り替える事ができます。

これが一長一短で、OVFはまさに「見たままの風景」が見えるわけですがパララックスが生じます。要するに見たままでは撮れない。なのでブライトフレームがオーバーレイ表示されて「ここが切り取られますよ」ということがちゃんと解る仕組みになっています。また装着したレンズの焦点距離に合わせて光学倍率が変わる仕組みが入っているので焦点距離が長いレンズをつけてもちっちゃい的を狙うような真似をしなくて済むわけです。ここら辺にX-Pro1の気合いの半分くらいは入ってるんじゃないかと予想。

そしてEVFは仕上がりがそのまま見えるのでフレーミングが非常に楽、な反面どうしても液晶表示なのでなにかと起動しかりフレームレートしかりが「遅れてしまう」。それに液晶を覗いている以上気持ちよさではOVFには敵いませんね。ちなみにこのEVF、スペック上ではX100と変わらないですが、僕が見た限りではX-Pro1の方がレスポンス、画質含めだいぶ良くなっているように感じました。まあくまで個人の感想ですのであしからず。

時代の流れからいってEVFが主流ですし、EVFが進化すればOVFと変わらないスピードとクオリティのものも出てくるでしょうが、OVFの開放感にはなかなかおいつかないのではないかなと思います。今回渋谷でスナップ写真を撮ってみましたがこういう時こそOVFのスピード感がありがたく感じるものです。