2012年3月29日木曜日

X-Pro1にぴったりなクリップオンフラッシュ EF-X20


今時のミラーレスにあってストロボ無し、というX-Pro1にようやく外付けストロボ「クリップオンフラッシュ EF-X20」が登場します。ここまでデザインにこだわったX-Pro1ですからストロボのデザインも凝ってます。100gのコンパクトな本体に、操作系はざわざわ金属削りだしのダイアル。ガイドナンバーは20、内蔵の拡散板を使うと12。電池は単四2本利用。

3月31日発売、価格.comによると概ね18,000円程度。ストロボはそんなに使わないんですがファッションでつけても楽しいなと思わせる一品です。

iPadは最強の写真ビュアー。iPadとX-Pro1を接続する時は必ずUSBで。

FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0
新しいiPad、本当に画面がきれいです。ぜひ拡大して見てみてください。写真と文字の表示はiPad 2より格段に進化しました(まあ今までも十分にきれいではあったんですが)。X-Pro1の高画質を堪能するにはぴったりです。iPhoto for iPadを使って家で寝転がりながら写真をセレクトするのもまた一興。


iPadはApple iPad Camera Connection Kitを使えばデジカメの画像を取り込む事もできます。出先での画像の確認や取り込み、はたまたメールでで画像を送信したり、Twitterで画像付きつぶやきをしたり、いろいろと便利です。Apple iPad Camera Connection KitにはSDカードリーダーとUSBコネクタの2つのタイプのコネクタが同梱されていますが、ここで注意してほしいのがX-Pro1の写真をSDカードリーダー経由で転送してはいけません。なぜかiPadに接続したSDカードをX-Pro1に再度挿入して電源を入れるとフリーズ(に近い現象)が起こります。SDカードをフォーマットしたりフォルダから削除しない限り復旧しないので、出先でこの状態になったら元に戻す事は難しいです。本当に注意してください

他社製デジカメならこんなことは起こらないんですが、FUJIFILM X100でもほぼ同様の現象が確認されているらしいのでここはAppleに、というよりは富士フィルムにがんばってもらいたいところです。カメラと一緒に新しいiPadとApple iPad Camera Connection Kit(のUSB接続のほう)と短いUSBケーブルを持ち歩いてはいかがでしょうか。

2012年3月27日火曜日

X-Pro1に何故か搭載されている「マクロモード」の秘密


FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0

今回の写真は暗い暗いクラブで。高感度特性も確認していただければ。

コンパクトデジカメと一眼レフデジカメ、両方使ったことのある人はわかると思うんですが、多くのコンパクトカメラには「マクロモード」という機能がありますね。近接撮影用の、チューリップのマークのやつ。一方で一眼レフカメラにマクロモードがあることは基本的にないと思います。ところがX-Pro1は何故かマクロモードがあるんです。しかも60mmマクロレンズを利用する、しないに関わらず利用することになるのです。理由は(おそらくですが)前回説明した2つのファインダーにあります。

光学ファインダーは撮影する像とは別の像を見ることになります。単純に言うとズレた像です。撮影対象が遠くの風景の時ならズレ(パララックス)が少なくなるわけですが、これが被写体に近づけば近づくほどズレが大きくなる。ということでX-Pro1の光学ファインダーでマクロ撮影なんて到底できないわけです。事実上電子ファインダーじゃないと何撮ってるんだかわかんない状況になっちゃう。なのでX-Pro1ではマクロモードに切り替えると強制的に電子ファインダーに切り替わるよう "気を利かせて" くれます。この時強引に光学ファインダー切り替えることはできません。ま "仕様" ということですな。

なのでマクロ撮影をする必要があるシーンではモードの切り替えを意識しておく必要があります。常時電子ファインダーを使う人は最初からマクロモードにしておくのも手です。

ちなみに今時のカメラらしくマニュアルフォーカス時にはフォーカス部分の拡大機能があります(背面ダイヤル押し込みで切り替え)。マウントアダプタでマニュアルレンズを使うときも安心です。

2012年3月22日木曜日

OVF、EVF、二つのファインダー



FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0

X-Pro1と言えばX100からさらに進化した「ハイブリッドマルチビューファインダー」でしょう。光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を、カメラの全面にあるトリガーで切り替える事ができます。

これが一長一短で、OVFはまさに「見たままの風景」が見えるわけですがパララックスが生じます。要するに見たままでは撮れない。なのでブライトフレームがオーバーレイ表示されて「ここが切り取られますよ」ということがちゃんと解る仕組みになっています。また装着したレンズの焦点距離に合わせて光学倍率が変わる仕組みが入っているので焦点距離が長いレンズをつけてもちっちゃい的を狙うような真似をしなくて済むわけです。ここら辺にX-Pro1の気合いの半分くらいは入ってるんじゃないかと予想。

そしてEVFは仕上がりがそのまま見えるのでフレーミングが非常に楽、な反面どうしても液晶表示なのでなにかと起動しかりフレームレートしかりが「遅れてしまう」。それに液晶を覗いている以上気持ちよさではOVFには敵いませんね。ちなみにこのEVF、スペック上ではX100と変わらないですが、僕が見た限りではX-Pro1の方がレスポンス、画質含めだいぶ良くなっているように感じました。まあくまで個人の感想ですのであしからず。

時代の流れからいってEVFが主流ですし、EVFが進化すればOVFと変わらないスピードとクオリティのものも出てくるでしょうが、OVFの開放感にはなかなかおいつかないのではないかなと思います。今回渋谷でスナップ写真を撮ってみましたがこういう時こそOVFのスピード感がありがたく感じるものです。

2012年3月20日火曜日

ブログ始めます。


今FUJIFILM X-Pro1を選ぶ人にはそれなりの理由があると思います。

性能で考えれば5D MarkIIIは(少し高いけど)それはそれは申し分ないし、NikonにもD800というこれまた優れたフルサイズ機がある。フルサイズの画質はすばらしいがやはりボディサイズが…という人にはこれまたすばらしいNEX-7というカメラがあります。やや高画素すぎる感もありますが静止画・動画含めた撮影機能、操作性は現在リリースされているミラーレスカメラでも屈指のものです。またOM-DことE-M5があります。これもまたよくできていて、グリップをつけても十分コンパクトというのは小型ミラーレス機だけの特権でありましょう。

世界にはこれだけ優れたカメラがあります。ミラーレスで比べれば価格とスペックを見比べれば圧倒的にNEX-7の方が "いいカメラ" と言ってしまってもいいでしょう。それでもなぜX-Pro1を選ぶのか。

一言で言えばX-Pro1のほうが楽しいからではないでしょうか。今日日早々お見かけしない絞りリング、露出補正ダイヤルの感触、静かながらしっかりと主張のあるシャッター音、そしてOVFとEVF…オールドファッションを楽しむ懐古主義者のようだと言われるかもしれませんが、使っているうちにそれとは違う感情が芽生えている事に気がつくはずです。iPhoneで十分きれいな写真が撮れちゃう時代に、ちょっと楽しく写真が撮れるならそれの方がいいじゃないですか。もちろん画質も折り紙付きだし。

そんなわけでこのブログではX-Pro1の使用感、Xマウントに関する関連情報、そしてもちろん日常の写真(!)を通じて皆さんにお伝えしつつ、自分もX-Pro1の魅力を再認識しちゃおう、というつもりで続けていこうともいます。

FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0