FUJIFILM X-Pro1 + XF 18mm F2.0
今回の写真は暗い暗いクラブで。高感度特性も確認していただければ。
コンパクトデジカメと一眼レフデジカメ、両方使ったことのある人はわかると思うんですが、多くのコンパクトカメラには「マクロモード」という機能がありますね。近接撮影用の、チューリップのマークのやつ。一方で一眼レフカメラにマクロモードがあることは基本的にないと思います。ところがX-Pro1は何故かマクロモードがあるんです。しかも60mmマクロレンズを利用する、しないに関わらず利用することになるのです。理由は(おそらくですが)前回説明した2つのファインダーにあります。
光学ファインダーは撮影する像とは別の像を見ることになります。単純に言うとズレた像です。撮影対象が遠くの風景の時ならズレ(パララックス)が少なくなるわけですが、これが被写体に近づけば近づくほどズレが大きくなる。ということでX-Pro1の光学ファインダーでマクロ撮影なんて到底できないわけです。事実上電子ファインダーじゃないと何撮ってるんだかわかんない状況になっちゃう。なのでX-Pro1ではマクロモードに切り替えると強制的に電子ファインダーに切り替わるよう "気を利かせて" くれます。この時強引に光学ファインダー切り替えることはできません。ま "仕様" ということですな。
なのでマクロ撮影をする必要があるシーンではモードの切り替えを意識しておく必要があります。常時電子ファインダーを使う人は最初からマクロモードにしておくのも手です。
ちなみに今時のカメラらしくマニュアルフォーカス時にはフォーカス部分の拡大機能があります(背面ダイヤル押し込みで切り替え)。マウントアダプタでマニュアルレンズを使うときも安心です。